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虹クリニック 院長のブログ
2016/11/9
2016日本受精着床学会に参加して

9/15(木)〜16(金)、長野県軽井沢で日本受精着床学会が開催されました。
テーマは「STOP the 流産」。

流産・不育症に関連の深いトピックスについての講演が多く行われました。中でも「不妊と不育のハザマを考える」というワークショップでは、不育症の領域での第一人者の医師から不育症の方と着床しにくい方の血液検査結果が同じ様な傾向にあるとの発表がありました。着床しにくい場合に検査結果の異常があれば、対策の効果が期待出来るかもしれません。

着床前診断/スクリーニング(PGD/PGS)のシンポジウムでは、実際に遺伝性疾患を持ち、PGDにより健常なお子さんを授かった方がお話をされました。今後進んでいくであろう着床前スクリーニング(PGS)のメリットも認めつつ、命の選別になるかもしれないという点からは複雑な心境に触れていました。

私は、「経膣超音波下胚移植の有用性」という演題を発表してきました。

当院では、胚移植の際に尿を溜めて頂き、腹部からの超音波画像を見ながら胚を移植しています。

しかし、子宮の向きが後屈であるか、尿が溜まっておらずに子宮が見え難い場合は、経膣超音波の画像を見て移植しています。経膣超音波と経腹超音波での胚移植成績に差は認められませんでした。経腹超音波での移植は尿を溜めるのが負担になることがありますが、胚移植はスムーズに進むことが多い傾向にあります。経膣超音波での移植は尿を溜める必要がないので負担はないのですが、膣内に経膣超音波のプローベという細い器械が入った状態で移植するので胚移植がやり難くなることがあります。

結論としては、ケースによって超音波検査方法を選択するのが適切と思われます。

東京では大分雨が降っていた時期でしたが、軽井沢を含めた長野は悪天候ではなかったです。晴れ間こそなかったですが時々雨がパラつく程度でした。夜は街に出て、長野の野菜を主に頂き、栗のお菓子やジャムをお土産に買いました。

 


院長 北村誠司





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