一般的な治療の流れ

当クリニックでは以下の様な流れを元に治療を進めていきます。

※診療内容については、患者さんの状況によって異なります。予めご了承ください。

治療の流れ
  • 検査

    まずは検査からスタートです。妊娠に至らない原因を、男性なら精液検査から、女性なら月経周期に合わせて必要な血液検査・超音波検査・造影検査などで調べます。
    検査によって原因が明らかになった場合、その原因に合わせた治療が行われます。しかし検査をしてもはっきりとした原因がわからないケースが多く、その場合はタイミング療法から始め徐々にステップアップしていく、というのが一般的な流れになります。

    初診時血液検査
    初診時の血液検査ではまず貧血の有無・感染症の有無を調べます。
    妊娠する上で問題となるような疾患や異常があれば、まずそちらの治療を優先します。
    血中ホルモン測定
    月経開始3~5日目に、採血検査でいくつかの値を測定します。卵巣機能の状態や内分泌疾患の有無を調べます。
    タイミング療法を開始するにあたり、排卵誘発の必要性について判断します。
    子宮卵管造影検査※荻窪病院で実施
    月経終了後の低温期に行います。卵管の通過性や子宮奇形の有無を調べます。
    卵管が閉塞していることがわかれば卵管の詰まりをとる手術(卵管鏡下卵管形成術:FT)の適応となります。
    卵管の通過性に問題がなければタイミング療法からスタートしていきます。
    精液検査
    精液検査により男性側にも問題があることがわかれば、泌尿器科での治療を提案します。荻窪病院では男性不妊専門医による高度な治療・手術を提供しております。
  • タイミング療法

    排卵のタイミングに合わせて夫婦生活を持っていただく方法です。
    超音波検査や血液検査などで排卵日を予測します。
    諸検査により卵管の通過性に問題がない、排卵障害がない、精液検査に問題がないケースで適応になります。

  • 人工授精(IUI)

    排卵日に合わせて、洗浄・濃縮した元気な精子を子宮腔内に注入します。
    タイミング療法をしばらく繰り返しても妊娠しない場合などに適応となります。
    回数や期間は年齢や卵巣機能などをみて医師より提案させていただきますが、一般的には5~6回が目安とされています。

  • 体外受精・顕微授精

    治療が困難な卵管性不妊や重度の男性不妊症では体外受精・顕微授精の適応となります。
    またタイミング療法・人工受精といった一般不妊治療によって妊娠が成立しない場合にも適応となります。
    くわしくは、虹クリニックの体外受精をご覧ください。

  • 卒業

    治療の各ステップにおいて妊娠された場合には産婦人科へ紹介となります。
    当院は荻窪病院の関連施設ですが、患者さんのご希望によりどちらの病院・医院にも紹介させていただいております。