虹クリニックはじめての妊活ガイド
14人のお子さんのうち1人は体外受精で誕生(※)している現代、不妊治療は特別なことではなくなってきています。
2022年4月から一連の治療が保険適用になり、治療に取り組みやすくなっている今、不妊治療について考えてみませんか?
私たちって不妊なの?
治療のはじめ時は?
そもそも「不妊」とは、『妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの』をいい、「一定期間」について「1年というのが一般的である」と日本産科婦人科学会では定義しています。
妊娠しない理由はさまざまですが、妊娠を積極的に望むなら、1年を経過したところで、カップルでの検査をおすすめします。女性の年齢が上がれば上がるほど妊娠率は下がっていくので、スタートが早いのに越したことはありません。
虹クリニックでは!
妊活が始めての方でも、安心して治療を進められるよう、
それぞれのカップルのご希望やご状況をまずしっかりお聞きしします。
虹クリニックは、様々な背景をもつ皆さまに開かれたクリニックでありたいと願っています。
まずはご相談・ご予約のお電話をください。
初めての受診予約やお問い合わせは、電話で受け付けています。
こちらにお電話ください。ご不安な点は何でも聞いてくださいね。
女性はどんな検査からするの?
女性の診察では、まず採血での血中ホルモン測定や感染症のチェック、内診や経腟エコーでの子宮や卵巣の状態の確認が行われます。その後、子宮卵管造影検査では、卵管につまりがないかを診ることができ、卵管性不妊の可能性はないか、確認することができます。
虹クリニックでは!
基本検査の卵管造影検査で不妊の原因が「卵管のつまり」にあると分かった場合、速やかに卵管鏡下卵管形成術(FT)を行える高度な技術と環境があります。不妊の原因の3割は卵管性にあると言われ、卵管の通過性を高めることは大きな優位性となり、その後の治療(タイミング法・人工授精)の成果を大きく左右します。
治療の流れについて、さらにくわしく
知っておきたい
不妊治療の3Step
初期の基本的な検査で大きな問題がない場合は、
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精
の順で取り組む事が多いです。
(患者さんの年齢や治療経験などに応じて柔軟に対応します)
タイミング法
自然排卵または、排卵誘発剤を用いて排卵に合わせた夫婦生活を行い、妊娠を目指す妊活です。
人工授精
排卵日に合わせ、器具を使って洗浄・濃縮した元気な精子を子宮腔内に注入します。
ここまでのステップでは身体的・経済的にも比較的低負担であり、
一般不妊治療とも呼ばれ、産婦人科のクリニックや病院でも多く行われています。
体外受精
体外受精は言葉の通り、女性の卵巣から卵子を採取して、体外で精子と受精させ培養した受精卵(=胚)を、女性の子宮に戻す方法です。タイミング法・人工授精を「一般不妊治療」と呼ぶのに対し、体外受精は「高度生殖補助医療(ART)」と呼ばれます。
不妊の原因がはっきりしており適応となる場合や、年齢的な要素を考慮して実施されます。原因不明の不妊症においては、タイミング法や人工授精を行ったあと、ステップアップする形で体外受精に進みます。
虹クリニックでは!
虹クリニックでは、患者さんの状態やご希望にもよりますが、1回の採卵で複数個の卵子を得られる「刺激周期」で採卵を行っています。多くの卵子が採取できれば、複数の受精卵を得る可能性が高まり、結果的に採卵回数を減らし、患者さんの身体の負担も軽くなると考えるからです。
またこの方法で得た受精卵は凍結し、採卵した周期とは別の周期に卵巣と子宮をベストな状態に整えてから移植を行う【凍結融解胚移植】をおすすめしています。
くわしくは
何が変わるの?保険適用
これまで日本の不妊治療は、多くの治療が自費診療(医療保険を使わず全額負担する診療)でしたが、2022年4月より、43歳未満の方は体外受精まで含めた不妊治療を保険で行うことができるようになりました。
大部分の治療が保険で、できるように
元から保険診療
タイミング法
保険診療に
人工授精
保険診療に
体外受精
国の政策により、有効性・安全性が確認されている「人工授精」「体外受精」が2022年4月より保険適用となり、患者さんは3割の負担額で高度生殖医療を受けられるようになりました。とはいえ、体外受精を採卵から子宮への移植まで行った場合、保険でも数十万単位の費用がかかり、負担には変わりありません。それを助けてくれるのが「高額療養費制度」です。
収入に応じた上限額以上は、公的負担となる「高額療養費制度」
「高額療養費制度」とは1ヵ月の治療費が高額な場合、払い戻しを受けられる制度です。これは保険診療時に利用できる制度であり、治療費が数十万になる不妊患者さんにとって大きなメリットとなる制度です。
払い戻しになる金額は、年収やかかった治療費により変わってきます(くわしくはこちら)。先に 「限度額適応認定証」を用意しておけば、クリニックでの支払いを上限額のみですませることができます。
加入保険:社会保険(会社員の方) 年収:370~770万円
月総額 500,000円の治療費がかかった場合
⇒高額療養費制度を使用すれば、その月は上限額 82,430円ですみます
オプションの治療は「先進医療」として保険と併用できるものがあります
通常、保険診療では混合診療(保険診療と自費診療を併用すること)はできませんが、生殖医療では「先進医療」として保険と併用できるものがあります。「先進医療」とは、保険外の先進的な医療技術として認められたもので、虹クリニックでは以下を行っています。
- タイムラプス培養 ※当院では全例実施しています
- 子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE)
- 子宮内膜受容能検査(ERA)
- 子宮内膜スクラッチ
- 子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)
保険での「体外受精」には年齢制限、回数制限があります
これは不妊治療特有のものと言えますが、「体外受精」の胚移植には治療開始時の女性の年齢が43歳未満であることが、保険適用の条件になります。また年齢により、胚移植の回数も上限が決まってきます。
年齢制限 | 治療開始時に女性の年齢が43歳未満であること |
---|---|
回数制限 |
初めての治療開始時の女性の年齢が 40歳未満 |
43歳以上で「体外受精」をする場合の金額は?
保険は適用されないため、各クリニックが取り決めている料金で「体外受精」を行うことができます。また自費のため、保険で認められてない新しい技術(着床前診断など)も利用することができます。
行政のサポートをうまく活用!
東京都不妊検査等助成金のご案内
東京都では、お子さんを望むカップルが早期に検査を受け、適切な治療を受けられるよう、
5万円を上限とした検査費用などの助成を行っています。くわしくはこちらをご覧ください。
男性パートナーがすべきことって?
男性側に不妊の原因があることも多く、不妊の検査・治療は男性も一緒に行うことがベストです。男性はまず精液検査を行い、造精機能の確認を行います。今は男性不妊の治療も進んでおり、無精子症の場合でも、手術で精子を採取し(TESE)、人工授精・体外受精に導くことが可能です。また精索静脈瘤という、精子のコンディションに影響する静脈瘤を手術で改善し、精子の状態がよくなることで妊娠に至るケースも多くあります。
初めの一歩、
私たちと一緒に
踏み出してみませんか?
※日本産科婦人科学会による統計:2019年の体外受精で生まれた子ども60,598人より